【子どもの咳について】
咳の原因は、様々であることをご存知でしょうか。
咳には、風邪や気管支炎などのウィルスや菌の「感染症」によるものが代表的です。
その他にも、気管支喘息によって起こる咳や、副鼻腔炎(蓄膿症)に伴うものもあります。
また、気道の異物で起こる(口から肺まで繋がっている空気の通り道の途中に、食べ物や細かいオモチャなどが入り込んで生じる)咳や、心因性(ストレスによる)のものなどもあります。
咳の種類は、音によって分けられます。
呼吸困難では、このような様子がみられます。
観察のポイント
- いつ咳をしているか(一日中か、朝晩だけなのか、寝はじめか)
- 咳以外の症状を伴っているか(熱・鼻水なども見られるか)
- どのような咳か(上記「咳の種類」のうちのどれか)
- 咳をする時の呼吸の様子はどうか(上記「呼吸困難」の様子はあるか。息を吐く時と吸う時、どちらの苦しさか)
病院にかかる目安
通常の「風邪」であれば、1~2週間すれば回復しますが、3週間以上咳が続く場合には、病院を受診して相談する必要があります。
呼吸困難がみられる時、特に小さいお子様の場合は、呼吸が苦しいことを自分で訴えることができませんので、急いで病院を受診してください。
また夜間に咳込みが数回見られるような時も、診察を受けた方が良いでしょう。
病院では、上記「観察のポイント」の記載を参考に説明すると、より適切な診断に繋がります。
エコチル調査宮城ユニットセンター
小児環境医学分野 藤原 幾磨 教授