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Adiposity rebound(アディポシティ・リバウンド)ってご存知ですか?

Adiposity rebound(AR)とは耳慣れない言葉だと思いますが、

これは小児肥満を考える上で、近年注目されているものです。

文字通りにはadiposityが「脂肪あるいは肥満」、reboundは「跳ね返り」という意味ですが、

体格指数BMI(body mass index)が幼児期に減少し、5〜6歳ころ増加に転じることをARと呼びます(図参照)。

BMIは肥満ややせの度合いを表す数値ですが、小児では日本においてはあまり馴染みがありません。

実はBMIは幼児の発育の指標として使われる「カウプ指数」と同じ値になります(計算式は、体重kg÷身長m÷身長mです)。

ARが2〜4歳と早い場合小児肥満につながり、さらには動脈硬化を早期に来すことが報告されています。

宮城県をはじめ東北各県では小児肥満が多いです。BMI(カウプ指数)は数値そのものの評価も大切ですが、

BMIの変化に着目することも重要です。

エコチル調査宮城ユニットセンター 小児環境医学分野 藤原 幾磨

AR図.pptx子ども体形