小児の肥満について
大人の肥満はBMI(体組成指数)で評価されますが、小児では「肥満度」で評価し(性別年齢別身長別の標準体重を基にして計算)、肥満度が20%を越えると「肥満」とされます。
学校保健統計調査を見ると、宮城県をはじめ東北地方では、全国の中でも小児肥満の割合が高いことが以前から知られています。
小児肥満は成人になっても肥満が続くことが多く(2歳の時肥満だった子の60%が35歳でも肥満であるという海外のデータあり)、小児肥満は大人になってからの心臓疾患につながりやすいと言われています。また肥満児童では、頸部の動脈の変化が既に始まっているという、日本の研究結果も出ています。小児肥満は、早めにケアすることが大切です。
「うちの子は太っているけど、背が大きいから大丈夫」と思われている保護者の方も、ぜひ一度「日本小児内分泌学会」のホームページでお子さんの「肥満度」を確認してみてください。
※肥満度チェックは、トップページ「お子様の病気が気になる方、患者さん、および保護者の方へ」から「こどもの内分泌疾患 診断基準など」ページ内「肥満」を参照ください。 ※